何処にいっても白戸家

ソフトバンクの躍進を手助けした

インターネットの利用が急速に普及した日本にとって、テレビCMという広告手段は販促として通用しなくなってきていると考えられなくもないが、そうだと決め付けるのは早計だろう。色々と情報を探して総合してみると、ここでもやはり昨今のCMに対して辛らつな意見を確認することが出来る。それは『面白くない』ということだ、確かに販促として宣伝することを第一に考えれば妥当なところで手打ちとしておくのは定石だろう、しかしそれでは単純な意味として印象に残らなかったりする。折角の電波放送を借りて、不特定多数の人々に商品を知ってもらおうと多額の制作費をかけたにも関わらず、無難すぎる淡々と商品に対して説明しているだけの内容では、飽きられてしまう。見ていても、商品説明を長々とされても調べれば分かることなので、あまり意味を成さない。

だからこそCMはよりクリエイティブという言葉を利用すればより斬新且つ、新鮮味と面白みが混ざり合った内容であれと考えられていた。最近放送されているCMに対しては、正直筆者としても印象に残らないものがほとんどだ、芸能人に対してあまりこだわりや特定の人が好きという感情がないため、どうにも最近の日本のCMは淡白すぎると見なしている。ただそんな中でもそれなりに楽しみにしているCMはある、放送が開始されてから既に数年以上経過していながら、いまだに放送されているCMとして挙げられるのが『ソフトバンクの白戸家CM』だろう。

いやはや、コレを見たときは奇抜すぎるだろうというところもあったが、妙に配役が良かったこともあって現在でも新作が発表されればそれなりに楽しみにしてしまうものの1つだ。

おもしろい番組

何といってもお父さん

白戸家CMは初期の頃から視聴しているが、何といってもお父さんだ。そもそもこの白戸家はソフトバンクの携帯に契約しようという魂胆が見え見えなのは良いとして、販促として放送されているCMがインパクトありすぎるだろうと思わず突っ込んだものだ。話を戻すとお父さんとは、この白戸家の大黒柱(?)兼マスコットキャラでもある白い犬だ。仰天だ、その白くても丸く柔らかそうな体毛から感じられるふわふわ感を思わず堪能して見たいと抱きつきたくなる衝動を画面越しで我慢しながら見ていると、物凄い渋い声で話をしている。この犬を演じているのがかの大御所俳優『北大路欣也』さんなんだから、それを知ったときは驚いたものだ。

母親は普通の人間で、『樋口可南子』さんが演じているが突然犬になったお父さんに驚く事無く、普通に生活しているのでどんな柔軟な態度だよと、こちらも突っ込んでしまった。またこの夫婦には2人の子供がいて、こちらは主にCMでも中心となることが多い『上戸彩』さんで、そしてお兄さんが『ダンテ・カーヴァー』さん演じる黒人という組み合わせだ。

母と娘は良いとしよう、お父さんと息子に一体何が起きて犬と黒人になってしまったんだとぶっ飛んだ内容には、放送開始から誰もが目を離せずにいられなかっただろう。全員が全員いいのだが、個人的には何といってもお父さんが見たいがためにこのCMを見ている、正直人間は家族だけに注目してほかの出演者は見ても印象に残らなかったりする。ソフトバンクの製作したこのCMは現在でも放送されている長寿作品として人気を集め、もはや定番中の定番ともいえる名物CMとなっている。

お父さんの好感度抜群

ちなみにだが、このCMが開始されてお父さんに対しての交換度がダントツで2007年度好感度ランキング第1位を記録したというが、そんなもの当然だろう。あくまで販促として放送されているはずのCMだったが、これをきっかけにCMに出演していたお犬様はたちまち売れっ子となって様々な関連商品が発売され、ソフトバンクもお父さんシリーズと題したキャンペーンを展開する。その結果、加入率が一時期業界1位になるなどの業績を残し、その後のiPhoneへと繋げることに成功したのだから、お父さんが残した功績は多大なるものだ。

心に残るCM

犬になった経緯はこの際いいのでは・・・・・・

放送が開始されてからかなりの時間が経過し、コレまで演じてきた犬タレントの『カイくん』は老齢で引退し、後任に別のお犬様があてがわれている。それだけこのCMがもはや打ち止めにする事の出来ないほど、高い人気を獲得してしまっているのも影響しているかもしれない。ただこう長く放送されていると誰かしらそろそろっと気になる兼が出てくる、お父さんが犬になった理由だ。もちろん兄が還ってきたらいきなり黒人になっていることも気になるが、どちらかといえば問題はお父さんだ。

これでもしお父さんが犬になった理由が明かされればどうなるのかだが、正直あまり知りたくないところ。これでもしCMでお父さんが犬でなくなったら、たちまちCMとしての商品価値は急降下するだろう、無論他の俳優様方の人気があれば維持することも出来なくもないが、やはりお父さんなくしてあのCMは成り立たないだろう。筆者もお父さんが出なくなったら、おそらく視聴する気がなくなって興味すら失われてしまうに違いない。

販促活動として白戸家を生み出したソフトバンクの戦略は確かに成功したといえる、ただあまりにもCMに対して人気が出すぎてしまって、どこかで打ち止めにするとなったら、やはり代役が立てられなくなったときかもしれないが、出来れば終わって欲しくないと思うのはやはり消費者として勝手な見解なのかもしれない。

CMという広告媒体としての潜在能力